ピッキングと仕分けの違い|業務効率向上のポイントも解説

2025.10.25
ピッキング 仕分け 違い

製品の配送に至るまでのプロセスで必要不可欠なピッキングと仕分けの作業。同じような作業と思われがちですが、作業内容は全く異なります。

そこで本記事では、ピッキングと仕分けの違いについて詳しく解説します。

あわせて、この2つの作業効率を向上させるためのポイントもご紹介するので、倉庫内作業の作業効率に悩みを抱えている方はぜひ参考にしてください。

ピッキングと仕分けの違いを整理

ピッキングと仕分けの作業はどちらも、配送前に行われる倉庫内作業ですが、定義や目的に違いがあります。

定義の違い

ピッキング、そして仕分け作業の定義の違いは以下のとおりです。

  • ピッキングの定義:必要な製品を集めるための作業
  • 仕分けの定義:複数の製品を決められたルールで分類する作業

上記のとおり、ピッキングは主に保管している製品の中から必要なものを集品(Pick)する作業です。

一方の仕分けは、物流拠点に集約された製品を行き先ごと、または配送する車両ごとに仕分けを行います。

目的の違い

ピッキングと仕分けは、作業の目的にも違いがあります。

  • ピッキングの目的:出荷指示(注文)通りの製品、数量を間違いなく用意する
  • 仕分けの目的:後工程(梱包・積載)がスムーズに行えるように準備をする

目的はそれぞれ異なりますが、必要な製品を間違いなく配送するための不可欠なプロセスという共通点があります。

ピッキング作業の種類と特徴

ピッキングの代表的な種類として、以下の2つが挙げられます。

摘み取り方式(シングルピッキング)

摘み取り方式(シングルピッキング)は、ピッキングリストに基づき、配送先(注文)ごとに必要な製品を一件ずつピッキングしていく方法です。

一件の注文に対して必要な製品が複数ある場合によく用いられます。

種まき方式(トータルピッキング)

種まき方式(トータルピッキング)は、複数の配送先(注文)に関して、重複する製品をまとめてピッキングした後に細かく仕分けをする方法です。

主に単品での注文に対して、効率よくピッキング作業を行うことができます。

仕分け作業の種類と特徴

仕分け作業の方法は、以下の2つが代表的な方法として挙げられます。

手仕分け

手仕分けはもっともシンプルな方法で、配送先や製品ごとに、作業者が手作業で仕分けを行います。

マニュアルさえあれば誰でも対応できるようになる一方で、物量に応じて適切な人員配置が求められます。

自動仕分け

自動仕分けは、レーンから流れてきた製品を、機械が自動認識して仕分けを行います。

従業員の残業時間の制限強化や、流通スピードがより求められる近年では、注目を集めている方法です。

ピッキング作業・仕分け作業を効率化するためのポイント

ピッキングや仕分け作業を効率化させて、生産性の向上を目指すためには次のポイントを検討し、自社に合ったものを導入することが必要です。

デジタル技術の導入

ハンディターミナルやデジタルピッキングシステム(DPS)など、デジタル技術を導入することで、ピッキング作業スピードを向上したり、ピッキング・仕分け作業後の検品業務の効率化や誤出荷のリスク低減といった効果が期待できます。

しかし、導入する設備によっては多額の初期コストが必要となります。

倉庫内のロケーション見直し

ピッキングリストの順番に合わせて倉庫内のロケーションを見直し、無駄のない動線にすることも効率化につながります。

また、よく注文される製品を手前にするといった工夫もおすすめです。

ただし、この施策を実行する場合は大幅なロケ変更が必要となるケースが多く、業務時間外での作業となりすぐに完結できないこともあります。

倉庫業務を外部委託する

倉庫業務の一部、もしくは全体を外部委託することも方法の一つです。

外部委託委託をすることでコストは発生しますが、空いたリソースをコア業務へ集中させることで、会社全体の業務効率や生産性の向上を目指すことができます。

まとめ|ピッキングと仕分け作業は東亜物流へご相談ください!

東亜物流では、物流過程で重要なピッキングや仕分けに悩む企業様に向けて、「物流コスト削減プラン」をご用意しております。

入庫から始まり、ピッキング・仕分けの作業はもちろん、配送までをワンストップで代行いたします。

在庫管理や棚卸し業務も対応しているため、企業様の業務量を大幅に削減していただくことが可能です。

また、物量の変化にも柔軟に対応しており、使っていただいた分だけのコスト負担でご利用いただけます。

ピッキングや仕分け作業の効率化を図り、経営体制の見直しを目指している企業の物流ご担当社様は、ぜひお気軽に東亜物流へご相談ください。